東久留米・清瀬の住まいのコンサルタント住まい工房

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今年も「路線価」が発表されました

本日「令和2年の路線価が発表されました」というニュースがありました。

路線価。あまり馴染みのない言葉ですね。
正直私も不動産業に従事するようになるまで、ほとんど知りませんでした。。。

簡単にいうと、相続税や贈与税の税金を計算するための土地の価格のことです。
※すいません、だいぶ簡単に言いました。。。

土地の価格は年々上がったり下がったりしています。
なので毎年この頃に、国税庁が調査した今年の分の路線価を発表しているのです。

これはどなたでも見ることができます。
こちらのHPで全国の路線価を見ることができますので、ご興味があるかたはどうぞご覧ください。
国税庁HP 路線価


この路線価、実は我々不動産業界では割と頻繁に使います。
主に土地の価格を調査するときに利用します。

国から依頼を受けた不動産鑑定士の方々が、現場調査や成約事例など参考にしながらその地域の相場観をしっかり反映させた形で発表している路線価です。
これはとても使えるのですね。

路線価は、各道路ごとに平米単価の評価額を付けています。
例えば、とある土地の前面道路の路線価が「150」とある場合、千円単位で書かれていますから、1平米あたり150,000円の評価額ということになります。

その土地が、100平米の土地でしたら、150,000円×100平米=15,000,000。
1500万円の評価額ということになります。

ただし、路線価は一般的に実売価格の7割~8割と言われています。

1500万円÷0.7 もしくは 0.8 という計算になり、その土地は1875万円~2142万円くらいの取引額になるのではないか、と計算するわけです。

もちろん、その土地ごとの地型や陽当たり、周辺環境などによっても価格は変わってくるものです。

不動産売買というのは難しいもので、実際に売れたらそれが価格ということになりますから、誰も未来のことが分からないのと同じで、その土地がいったいいくらで売れるのかというのは、実際に土地が売れてみないと答えが分からないのですね。。。
それでも、実務の中ではある程度正確な土地の価格は出さないといけないことが多くあります。

そんなときに路線価はとても役に立つんですね。

そんな税金計算用の路線価ですが、7割~8割とはいえ地域の土地の相場観をとても反映しています。
ということは、過去のこれまでの路線価を調べてみると、地価が上がっているのか下がっているのかが分かります。

では、東久留米、清瀬エリアの土地の価格はどうなっているのでしょうか?

それを調べてみたのがこちらのグラフです。
4つのポイントに絞って過去の路線価を調べてみました。

東久留米①、駅に近い住宅地(青)
清瀬①、駅に近い住宅地(グレー)
東久留米②、郊外の住宅地(赤)
清瀬②、郊外の住宅地(黄)

こうしてみるとよく分かります。
リーマンショック後に地価は下がり、平成22年から平成25年まで横ばい、そこからじわりじわりと地価は上昇しています。
駅に近い住宅地のほうが上昇率が高いようにも見えますが、これはもう少し多くの地点で検証してみないとはっきりとは分からないですね。

毎年ニュースで話題となる日本一地価の高い銀座の一等地。
平米あたり4592万円だそうです。すごい!
過去最高値だそうです。
全国平均も5年連続で上昇ということになりました。

しかし、路線価は調査などに時間がかかるため、実際の土地の取引相場よりも遅めに発表されるものです。

今年は、新型コロナという経済にとても影響を与える出来事がありました。
というかまだコロナ禍の渦中であるため、この先の経済に与える影響は大きいものでしょう。

一般的な考えとというか、大勢の人が地価は下がっていくのではないかと考えているのではないかと思います。
がしかし、将来のことは誰も分かりません。

実際にこのコロナ禍ではありますが、東久留米、清瀬エリアでの新築戸建の売れ行きは割と好調なのです。
テレワーク、在宅勤務が広まっている状況の中で、都心エリアよりも、郊外の戸建が見直されているなんていう話も耳に入ってきます。

いったいこれから地価は、東久留米や清瀬の地価は上がるのか下がるのか。
これは将来に、路線価などで振り返ってみたときにしか答えは分からないですね。

なんか後半は土地相場の話になってしまいましたが、今年も路線価が発表されましたという話題でした。