東久留米・清瀬の住まいのコンサルタント住まい工房

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計画道路とは? 東久留米市の計画道路について

よく、不動産の広告や物件情報の概要のところに「本物件の敷地の一部が計画道路に入っています。」なんて書いてことありますよね。

これはいったいどういうことなのでしょうか?

まず計画道路とはなにか?とういうところですが、ほとんどの計画道路は実はすでに決まっています

私も不動産の仕事に就くまでは「現状の街の環境を考慮しながら将来性をふまえて建設されているもの」だと勝手に思っていたのですが、実はそうではなく、そのほとんどが昭和37年ごろに決まったものなのです。

ちなみに東久留米駅中心の都市計画マップはこんな感じです。

碁盤の目のようにきれいに並んでいますね。

※なんか適当にササッと定規でひいたようにも見えなくはないですが、それはこんな風に道路が整備されていたらさぞかし便利だったでしょう。^_^;

その計画道路ですが、いっぺんに作るというわけにもいかないしお金もかかりますので、少しずつ道路を作っていくことになります。

段階は大きく分けて2つあります。

「計画決定」「事業決定」です。

「計画決定」は、上記のマップのように道路作りますよという計画はありますが工事するかは今のところ未定という状態です。

「事業決定」は、道路を作ることが決定したものをいいます。

先日(平成30年10月)開通したばかりの神宝町地区を通る「3・4・20号線(東久留米駅神山線)」などがそうですね。
こちらは、平成22年からの事業になります。

事業決定の段階に入ると、用地取得など含めた具体的な事業に取り掛かっていくことになります。

※現在、東京都の多摩地域では、計画道路の約40%が整備済みで、残りの60%はまだまだ未整備なんだそうです。

なので、よく不動産チラシや資料にある「計画決定」と書かれている計画道路は、ほとんどの場合が「計画のみ」の状態なのです。

ただし!

注意点が2点ほどあります。

敷地が計画道路にかかっていても、その不動産を売ったり買ったりはできますが、なにか建物を建てるという場合には制限を受けることになります。

例えば、地下はダメで地上2階建てまで、や、鉄筋コンクリートなど強固な建物はダメなどの制限があります。
※だいぶ簡略化して書いています。^_^;

もう一点が「計画決定」の段階ではあるのですが「優先整備路線」に指定されている場合があることです。

これは都や自治体が「優先的にこの計画道路は作るつもりですよ」と指定している路線があるのです。

例えば、東久留米市では下記の路線が優先整備路線に指定されています。
※グレーの線が計画道路で、ピンクと水色のラインが優先整備路線です。

「優先整備路線」として指定するくらいですので、本格的に事業化するつもりなんだと思います。

ただ、優先整備路線に関しても、いつ事業化されるかは正直分かりません。

その時の情勢や政治的なことが背景にあったりするのだと思います。

先ほども述べたように、計画道路のほとんどが昭和37年ごろに作成されたものです。
日本がこの先もどんどん成長していくことが前提に作られたようなものですから、これからの日本社会の中でこの計画通りに道路をどんどん作っていくというのもなかなか難しいという話も多く聞きます。

実際に、計画の見直しなどを検討しているような自治体もあるようですね。

現在、東久留米市では下記の路線の事業化に向けた住民説明会や測量作業が始まっているようです。

詳しくは、下記のページをご参照ください。
東久留米市 都市計画道路

また、東京都の都市計画図は下記から誰でも閲覧できます。
ご興味あるかたはご覧になってみてはいかがでしょうか。
東京都 都市整備局 都市計画情報